【日帰りで行ける!】最西端の島、与那国島ひとり旅行記と実際に行った観光地7か所

国内旅行

この記事にたどり着いたみなさんは、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

・与那国島ってどうやって行くんだろう?
・与那国島観光には何日必要?日帰りはできる?
・与那国島はひとり旅でも楽しめるの?

日本最西端の島として有名な与那国島、なんとなく行きづらいイメージがありますが、日帰りで観光することもできるんです!

この記事では47都道府県全てを旅行した私が、与那国島を日帰りでひとり旅行した様子をみなさんにご紹介します。

与那国島は那覇・石垣起点であれば日帰りで観光できる!

本土や、那覇からも遠く離れた与那国島ですが、往復飛行機を利用すれば日帰りで旅行することが可能です。

2024年5月時点の運航ダイヤの場合、下記便を使用すれば時間を充分に確保して日帰り観光ができます。

行き
・那覇空港7時15分発RAC721便(与那国着8時35分
・石垣空港10時5分発RAC741便(与那国着10時35分

帰り(行き先はどちらも石垣空港)
16時25分発RAC746便(石垣着16時55分
 ※石垣空港で当日中に宮古、那覇、東京(羽田)、大阪(関西)行きに乗り継ぎ可能
18時50分発RAC748便(石垣着19時20分
 ※石垣空港で当日中に那覇行きの最終便に乗り継ぎ可能

私は往路:RAC721便と復路:RAC746便を利用して旅行しましたが、滞在時間は8時間以上あり、比較的ゆったりと観光することができました。

ただすごく時間に余裕があるわけではないので、観光する際は、

・レンタカーを利用する
・昼食の場所は当たりをつけておく(可能であれば予約も)

など準備をしておくことがオススメです。

主なレンタカー会社はこちらでまとめています。
各社日帰りプランを用意していますので、のぞいてみてください。

また今回私が食事をした「海人食堂」はランチでも予約ができます。

与那国島ってこんなところ

与那国島のかんたんな概要

与那国島は日本の最西端に位置する島です。

東京からの距離は約1,900kmで、直線距離ではソウル(約1,200km)や上海(約1,800km)よりも東京から離れています。

行政上は全域が沖縄県与那国町に属し、人口は約1,700人(2024年4月末時点)です。

町内には祖納(そない)、比川(ひがわ)、久部良(くぶら)の3つの集落があります。
町役場は空港からも近く、人口も多い祖納にあります。

主要な産業は農業、畜産業、漁業の第一次産業であり、漁業においては特にカジキマグロが有名です。

特産品の一つとして泡盛も作られており、アルコール度数が60度ある「花酒」は与那国島でしか造られていないお酒として有名です。

台湾との近さ

与那国島を語る上で特筆すべき点は、台湾との近さです。
上の地図で与那国島と台湾島、石垣島の距離感を確認してみてください。

与那国島から台湾の宜蘭県までは111kmしか離れておらず、台北までも158kmの距離です。

127km離れた石垣島、509km離れた沖縄本島と比べても、台湾がとても身近な距離感にあることがお分かりいただけるかと思います。

天気の良い日は台湾の山々を与那国島からも望むことができるよ。

戦前に台湾が日本領であった時代は、与那国島の人が台湾に出稼ぎに行ったり、逆に台湾の人が与那国島に拠点を築いたりと人の行き来も盛んだったそうです。

この台湾との近さを生かして、戦後の混乱期の一時期、与那国島は密貿易の拠点として栄えました。

その当時の与那国島の人口は一説では2万人を超えていたとも言われており、その隆盛ぶりが伺われます。

このように与那国島の歴史は台湾抜きで語ることはできません。

与那国島へのアクセス

与那国島へのアクセスは飛行機かフェリーを利用します。

飛行機利用の場合

琉球エアコミューター(JALグループ)が那覇空港石垣空港から直行便を飛ばしています。

時期によりますが那覇からは1日1~2便、石垣からは3~4便の運航があります。

所要時間は那覇からが1時間20分程度石垣からが30分程度です。

東京や大阪等の主要都市からの直行便はなく、必ず那覇空港または石垣空港での乗り換えが必要となります。

琉球エアコミューターはJALグループのため、JAL便で予約するのが乗り継ぎ運賃の設定もあり便利です。

日帰り旅程の場合は、那覇または石垣を午前中の早い時間に出発する便に乗る必要があるため前泊が必要です。

帰りは石垣行き最終便の一本前に乗れば各地への便に乗り継げるため、その日のうちに東京や大阪に帰ることもできます。

フェリーの場合

与那国島を訪れる場合、石垣島からフェリーを利用する手段もあります。

与那国島での到着港は最西端の地西崎にも近い久部良港です。

運航は週2便で、
石垣発が毎週火曜日金曜日
与那国発が毎週水曜日土曜日です。

出航時間は石垣発、与那国発ともに午前10時、所要時間は約4時間です。

運賃は大人片道3,610円とお安めの設定となっているため、予算を押さえたい方は選択肢に加えてもよいかもしれません。

ただし、ものすごい揺れるとのうわさもあり、海況の悪い冬場は就航率も高くないため、よほどのことがない限りは飛行機の利用が無難でしょう。

運行情報は下記からご確認ください。
フェリーよなくに(福山海運)

島内の交通

与那国島は周囲約30kmとそこまで大きな島ではありませんが、意外と起伏もあるためレンタカーでの移動がおすすめです。

大手レンタカー会社の店舗はありませんが、地場のレンタカー会社が数社あります。
各社1日5,000〜6,000円で日帰りプランの設定もあります。

ネットからも予約できる主なレンタカー会社は下記の通りです。

最西端観光(今回私はこちらを利用しました。空港目の前で便利!)
米浜レンタカー
与那国ホンダ
ミミズレンタカー

また行ける先も本数も限られますが、島内にはなんと無料で乗れる路線バスの運行があります。

その他、レンタサイクル店やレンタルバイクのお店もあるので、気になる方は与那国町観光協会のHPを参照してみてください。

実際に行った場所と旅程

ここから実際に行った観光スポットと旅程を紹介していきます。
下記の旅程で日帰り旅行をしました!(残念ながらお天気はイマイチでした。)

那覇空港を出発(7時15分)

那覇空港の出発は早朝です。
旭橋駅近くのホテルに泊まっていましたが、始発から2本目くらいのゆいレールに乗って空港に向かいました。

まだ暗いうちに搭乗が始まります。

機内はほぼ満席でした。

搭乗ゲート
那覇空港ではバスを使って搭乗です。
那覇空港からの搭乗機
機種はDHC8-Q400CCです。

与那国空港到着(8時45分) 

与那国空港には1時間20分ほどで到着します。
沖縄県内路線ですが、那覇から与那国島までは500kmほど(東京から京都くらいの距離)あるため比較的飛行時間は長いです。

カートでのドリンクサービスはありませんでしたが、CAさんが沖縄バヤリースのジュースを持ってまわってくれます。

私の搭乗便は5分くらい遅れましたが、無事与那国空港に着陸しました。

与那国空港での降機時#1
残念ながらかなりの曇天で、小雨も降っています。
与那国空港での降機時#2
ターミナルまでは歩いて向かいます。

手荷物受取のターンテーブルの真ん中には与那国島の模型がありました。

与那国島の模型
手づくり感あふれる与那国島の模型

レンタカーを借りて出発(9時10分) 

手荷物の受け取り等、諸々の手続きを済ませたあとレンタカーを受け取りに向かいます。

今回はネットで予約することのできた「最西端観光」でレンタカーを手配しました。
料金は軽自動車の予約で1日4,500円でした。

最西端観光の営業所は空港の目の前にあるため、歩いて向かいます。
地図の通り空港ターミナルから営業所までは歩いて数分です。

JTA職員駐車場

レンタカー店に向かう途中、JTAの職員駐車場の看板がありました。
島での航空会社の存在感の大きさを感じる??

空港の出口を出て左側に進むと最西端観光の敷地があり、すぐにレンタカー事務所に到着です。
SSKレンタカーの看板が目印です。
SaiSeitanKanko」を略して「SSKレンタカー」ですね。

東崎(あがりざき)へ(9時30分)

レンタカーに乗ってまずは東崎(あがりざき)に向かいます。
空港からは約12分で到着します。

名前の通り与那国島の東端の岬です。

岬には与那国馬や牛が放牧されており、広やかな景色の中で草を食む光景を見ることができます。

駐車場から見えた馬

駐車場の目の前からすでに馬がいます。

牛

牛もいます。

灯台までの展望

灯台までの間には野原が広がっています。

岬の先端からの景色

灯台のところまで行くと、断崖絶壁の先に大海原広がっています。
分かりづらいですがうっすらと西表島も見えています。

牛の親子の仲睦まじい光景も見れました。

軍艦岩へ(10時5分)

東崎の後は軍艦岩に向かいました。

名前の通り軍艦の形に見える岩です。
与那国島は隆起珊瑚礁の島ではないため、ビーチは意外と少なく、こんな感じで岩々しい景色が多いです。

立神岩へ(10時15分)

軍艦岩の後も続けて岩を観に行きました。

与那国島で最も有名な景色の一つである「立神岩」です。

ビューポイントにはしっかりとした展望台も建っています。

展望台からは断崖絶壁と空に向かってそそり立つ立神岩を見ることができます。

立神岩#1
展望台からの景色

少しズームするとこんな感じです。なかなか刺激的なフォルムです。

立神岩#2

展望台から少し移動すると岩を真上から見ることのできるポイントもあります。
ただここからだと魅力が半減ですね。

真上から立神岩

西崎へ向かうも風雨が強まり一旦断念(10時45分)

立神岩からは一気に日本最西端の地、西崎に向かいました。
ただ、駐車場までは到達しましたが風雨が強まってきたため観光は一旦断念。。。

志木那島診療所(Dr.コトー診療所)へ(11時10分)

気を取り直して次は、志木那島診療所(Dr.コトー診療所のオープンセット)に向かいました。

与那国島はDr.コトー診療所のドラマや映画のロケ地となり、その撮影に使用されたオープンセットが観光客に向けて開放されています。

入館料は大人1名300円です。
特に受付の方等はおらず、箱にお金を入れていくスタイルでした。

診療所は比川の集落から少し外れたところに建っています。

診療所入口

診療所の入り口です。セットとは思えない佇まいです。

診療所から見えるビーチ

入り口から右側を見ると素敵なビーチが広がっています。

建物内部、事務室

中もかなり雰囲気ある形で作り込まれています。

入院部屋
調剤台
記念撮影スポット

普段は地元の方が中を管理されているようで、とてもキレイに保たれていました。
ドラマを観た方も観ていない方もぜひ行ってみてほしいスポットです。
(ちなみに私はドラマ観ていないです。。。)

昼食(海人食堂)(11時30分) 

お昼の時間です。
お昼は久部良集落内の海人食堂に伺いました。

与那国島では昼食を食べられるお店はそこまで多くないため、観光協会のHP等であらかじめ当たりをつけておくのが良いかもしれません。

今回は営業開始直後に行ったのと閑散期だったためたまたま飛び込みでも入れました。

ただ海人食堂も席数もあまり多くなく、お昼の営業時間も短い(11時半〜13時)ため予約していった方が無難です。

海人食堂

特産のカジキマグロを使ったカジキから揚げ定食(確か1,200円くらい)を頼みました。
カジキの唐揚げにカジキの刺身もついてカジキづくし!
とても美味しかったです。

カジキ唐揚げ定食

改めて最西端の地、西崎へ(12時15分)

お昼を食べているうちに天候も落ち着いてきたため、改めて西崎に向かいます。

駐車場から展望台までは少し坂を登ります。
振り向くと久部良の港と集落が見えます。

久部良港の景色#1

登り切った展望台からは海が見渡せます。
天気が良ければ台湾が見えます。

西崎から景色

久部良港の景色も先ほどより広く見えます。

久部良港の景色#2

最西端の地の石碑は展望台を降りたふもとにあります。
ゴツゴツして野生味のある石碑です。

最西端の地の石碑

最西端の地の石碑以外にも色々な石碑が建っていました。

3万年前の航海石碑
3万年前の航海再現プロジェクトの石碑
天皇皇后両陛下行幸記念碑
現在の上皇陛下が与那国島お越しになったことを記念する石碑。国境離島なので天皇家の方がいらっしゃる意味は大きいですね。
カジキマグロ記念碑
そしてカジキマグロ

ナーマ浜へ(12時40分)

ナーマ浜は久部良港の外れ、西崎からもすぐそこにある日本最西端のビーチです。
曇天でもキレイな海なので、快晴時は素晴らしい景色になりそうです。

ナーマ浜

土俵が作ってありました。ビーチ見ながら相撲大会するのかな?

ナーマ浜の土俵

DiDi与那国交流館へ(13時15分) 

ビーチを見た後はDiDi与那国交流館に向かいました。

最初についているDiDiの「でぃー」は与那国の方言で「行こう」を意味するそうです。

DiDi与那国交流館は公民館と郷土史料館がセットになったような施設です。
今回は史料館の部分を見に行きました。

史料館部分の入館料は大人200円、小中学生100円です。

そこまで大きな資料館ではないためゆっくり見ても1時間くらいで見て回れるでしょう。

展示内容は、与那国島の郷土資料以上に台湾関連の展示が充実しており、与那国島と台湾の関係の深さを再認識させる内容でした。

与那国島について深く知りたい方にはぜひ訪れて欲しいです。

DiDi与那国交流館

アヤミハビル館へ(14時30分) 

ヨナグニサン(方言名 アヤミハビル)は与那国島に生息する世界最大の蛾です。
アヤミハビル館では映像や展示でその生態を学ぶことができます。

入館料は大人500円、小人300円です。

こちらもゆっくりみても1時間くらいで回れると思います。

実際のアヤミハビルを飼育もしているので、タイミングが良ければ幼虫や成虫が見れるかもしれません。
成虫の寿命は約10日ほどらしいので、見られたらけっこうレアだと思います。
(私が行った時は残念ながらサナギ状態でした。)

アヤミハビル館

レンタカーを返す(15時30分) 

そろそろ飛行機の時間が近づいてきたので、空港に戻ります。
空港前の最西端観光にレンタカーを返しました。

与那国島を離れ石垣島へ(16時25分)

レンタカーを返した後は与那国空港のターミナルに向かいます。
与那国空港は少し大きな公民館くらいの大きさです。

お土産屋さんも3軒ほどあり、ここでお土産はそろえることができるでしょう。

与那国空港

帰りは石垣空港行き便に搭乗しました。
石垣空港までの飛行時間は30分ほど。こちらの便もほぼ満席での出発でした。

私は今回そのまま石垣に宿泊しましたが、
その日のうちに石垣空港から那覇や東京、関西に戻ることもできます。

与那国空港からの搭乗機

感想とまとめ

与那国旅行記はこちらで終了です。

なかなか行きづらいイメージのある与那国島ですが、日帰りでもかなりしっかりと観光することが可能です。

朝出発する場所は那覇か石垣である必要がありますが、帰りはそのまま東京や関西に戻ることもできるので、

・土曜日に最寄りの空港を出て、那覇か石垣に宿泊
・日曜日に与那国観光して、そのまま乗り継いで出発地に戻る

のように土日の2日間で観光して戻ることも可能です。

もちろん今回観光した場所以外にも観光地はありますし、泊まった方がより満喫できると思います。

ただ行きたいのに迷っているよりは絶対行ってみた方がいい!

私も次回は天気の良いタイミングでリベンジしてみたいです。

行かれる際はぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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