・奄美大島って聞いたことあるけど、どんな島なんだろう?
・一人旅で行っても楽しめるのかな?
こんなことを思っている方はいないでしょうか?
私も初めて奄美に行く前は「沖縄と何が違うんだろう?」なんて思っていました。訪れてみて思いましたが、奄美は沖縄とも一味違う、とても魅力的な島でした。
この記事では先日奄美大島へひとり旅に行った感想を踏まえて、奄美大島の概要と訪れた観光スポットについて紹介したいと思います。
そもそも奄美大島ってどんな島?
奄美大島は鹿児島と沖縄本島のちょうど中間あたりに位置し、奄美群島の中心となる島です。
面積は本土4島と北方領土を除いた日本の離島の中で3番目に大きい712㎢あります。
(ちなみに1位は沖縄本島(約1,208㎢)、2位は佐渡島(約855㎢)です。)
気候は年間を通して温暖で、島は美しい海と亜熱帯の自然に彩られています。近年この美しく豊かな自然が評価され、徳之島や沖縄本島北部、西表島とともに世界自然遺産へ登録されています。
名産品は黒糖やサトウキビを原料とした奄美黒糖焼酎、鶏飯など。そして織物の大島紬は世界的にも有名です。沖縄とも違う独特の文化が息づいています。
国際線の就航もないため外国からの観光客も少なく、沖縄と比べると素朴な雰囲気をかんじることのできる観光地です。
奄美大島へのアクセス
奄美大島へのアクセスには航空機か船を利用します。
航空機利用の場合
奄美大島へは航空機を利用するのが一般的です。
奄美大島の空港は奄美空港1か所のみです。
便数はそれほど多くありませんが、各地から直行便が運航されています。
就航会社と就航地は下記の通りです。
JALグループ
東京(羽田) / 大阪(伊丹) / 福岡 / 鹿児島 / 喜界島 / 徳之島 / 沖永良部島【徳之島経由】 / 与論島 / 沖縄(那覇)【与論島経由】
ピーチ
東京(成田) / 大阪(関西)
スカイマーク
鹿児島
※東京(羽田)/ 神戸 / 名古屋(中部)から乗り継ぎ運賃の設定あり
船を利用
奄美大島へは船で訪れる手段もあります。
鹿児島港から那覇ゆきのフェリーに乗り奄美(名瀬港)まで直行する航路と、同じく鹿児島港から喜界島を経由して奄美(名瀬港)まで至る航路の2パターンがあります。
どちらの航路も夜行便ですので、鹿児島港を出発して寝ている間に奄美に到着することができます。
時間に余裕のある方、少し変わった方法で奄美に行きたい方、車のある方には選択肢となるかと思います。
運航時刻、運賃等、詳細は運航会社のホームページからご確認ください。
マッリクスライン(鹿児島〜名瀬【直行】)
ALINEフェリー(鹿児島〜名瀬【直行、喜界島経由】)
島内の移動手段
観光客の移動手段としてはレンタカーが一般的です。
離島といえば自転車や原付も移動手段として思いつきますが、奄美大島は広く、空港から中心市街地の名瀬までも車で1時間弱、南部の古仁屋までも2時間近くかかります。
山がちな地形で起伏もあるため、よほどの健脚かでなければ車が無難でしょう。
またバスを利用する手段もあります。
奄美大島全域を走っているバス会社は「しまバス」です。
空港から名瀬市街へのバスは本数も多く、基本的に待つことなく乗る事が出来るでしょう。
乗り放題券も発売されており、上手く利用すればお得に観光することも可能です。
乗り放題券は「バスもり!」アプリや「JAL MaaS」でも購入可能です。
ただし空港線以外の路線はそこまで本数が多くないため、効率よく観光するには少し工夫が必要です。
また必ずしも観光スポットがバス停の近くにあるとは限らないため、多少は歩く覚悟も要るでしょう。
観光スポットの紹介(1泊2日モデルコース)
あやまる岬
あやまる岬は空港の北側にあり、空港から10分ほどとアクセスしやすい場所にあります。
佐仁線のバスでアクセスすることもできます。
岬のある場所は少し海に突き出すような形になっており、高台からサンゴ礁と青く広がる太平洋を見渡すことができます。
写真を見ていただくとわかるように岬周辺は公園になっています。
2枚目の写真中央に写っていますが海水を利用したプールもあります。
近くまで行ってみましたがとても透き通っていて気持ち良さそうなプールです。
よく見ると魚も泳いでいました。
天気に恵まれておかげもありますが、とても気持ちの良い場所です。
土盛(ともり)海岸
土盛海岸は奄美で最も有名なビーチの一つであり、様々な観光ポスターにも掲載されています。奄美空港のすぐ近くにあり、空港から佐仁線のバスで5分の土盛バス停からも徒歩5分ほどで到着します。
少し頑張れば空港から徒歩での移動も可能です。その場合片道30分程度です。
非常の写真映えする美しい海岸です。
土盛海岸は奄美空港への着陸経路上にあるため、タイミングが合えば飛行機の離着陸シーンも見ることができます。
奄美パーク
旧奄美空港跡地に建設された奄美の郷と田中一村記念美術館を中心とした複合施設です。
奄美の郷では実物代の模型等も使用して奄美群島の暮らしや歴史、植物等について学ぶことがきます。
隣接する田中一村記念美術館には晩年を奄美大島で過ごした画家・田中一村の作品が多数収蔵されています。
奄美パークは奄美空港から名瀬行きのバスに乗り5分ほどで到着します。展示も模型や映像を中心としておりわかりやすいので、奄美観光の最初に知識を仕入れる場所としては最適です。
奄美の郷には有料エリアと無料エリアがありますが、無料エリアでもそこそこ楽しめると思います。
入館するん場合、入館料は下記の通りです。
2館共通券 | 奄美の郷のみ | 美術館のみ | |
大人 | 630円 | 310円 | 520円 |
高大学生 | 420円 | 220円 | 370円 |
小中学生 | 310円 | 150円 | 260円 |
幼児 | 無料 | 無料 | 無料 |
ハートロック
ハートロックと呼ばれる場所は全国各地にありますが、奄美のハートロックはハートの形をした潮だまりです。
場所は概ね奄美空港と名瀬市街地の中間あたりです。
バスを利用する場合は空港線の「東海岸」というバス停を利用します。
ハートロックは潮だまりのためいつでもしっかり見られるわけではなく、キレイに見ることができるのは干潮前後の1時間に限られています。
私は今回あまり調べずに適当に向かってしまったため、どこがハートロックなのかよく分からないで終わってしまいました。
これから行く皆様はぜひ干潮時刻を調べてから向かってみてください。
黒潮の森 マングローブパーク(奄美マングローブパーク)
奄美大島には日本で2番目に大きいマングローブの原生林が広がっており、それがここ住用町のマングローブパークです。(日本最大のマングローブ群落は沖縄県西表島にあります。)
名瀬からは古仁屋行きのバスに乗りだいたい40分程度、空港からは乗り換えが必要で1時間半~2時間ほどかかります。
入場料は500円で園内にはマングローブについての解説とミニ水族館、マングローブを望む展望台等があります。2,000円でマングローブ内を通るカヌー体験をすることもできます。
大浜海浜公園(奄美海洋展示館)
大浜海浜公園は名瀬市街から車で15分ほどのところにある、海水浴も可能な公園です。園内には海水浴場やキャンプ場のほか、奄美海洋展示館や温浴施設のタラソ奄美の竜宮等があります。
以前は近くを通るバス路線があったため通年バスでのアクセスが可能でしたが、バス路線が廃止されてしまったため現在はバスでのアクセスはできなくなっています。
(7月下旬から8月にかけての夏休み期間のみバスの運行があるようです。※2023年実績)
敷地内にある奄美海洋展示館はミニ水族館のような形になっており、ウミガメのエサやり体験ができたり、楽しみながら奄美の海について学ぶことができます。
入館料は大人500円です。
エサやりは追加料金なしでできました。
夜の食事はどうする?
今回私は名瀬市街地のビジネスホテルに宿泊しました。
夕食なしプランだったため晩御飯が街中で食べる必要があります。
離島なので食事する場所の確保は大変かもと心配していましたが、名瀬には屋仁川通りという繁華街を中心に居酒屋が多数あり、食事の場所には全く困りませんでした。私は食事後はすぐにホテルに帰りましたが、結構夜の深い時間まで外から若い方々の声が聞こえたのでその気になれば朝まで飲み歩くこともできそうでした。
「居酒屋はちょっと…」という方でも名瀬には九州中心に展開しているファミリーレストラン「ジョイフル」があるため、そちらでサクッと食事を済ませることも可能です。
まとめ
奄美大島はキレイな海と山の両方を楽しめる、見どころの多い観光地です。
今回取り上げた場所以外にも丸石で有名なホノホシ海岸やシダ植物が生え、奄美のクロウサギの住む金作原原生林等たくさんの観光地があります。
また少し足を延ばせば加計呂麻島や喜界島など周辺の離島も合わせて観光することができます。
かなり大きい島なので一度ですべての観光地を回るのは難しく、一度訪れてみたらまた行ってみたくなること間違いなしです。
世界遺産にも登録されますます観光客が増えると予想される奄美大島。
今のうちに訪れてみてはいかがでしょうか?
あなたのオススメスポットも是非教えてください。
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