【中部国際空港から伊勢神宮への最速ルート?】津エアポートラインに乗ってみた

津エアポートラインカトレア号の画像 乗り物関連

・中部国際空港セントレアから伊勢神宮へはどう向かったらいい?

・津エアポートラインという船を使って伊勢神宮へ行くことができるの?
・津エアポートラインの高速船ってどういう船なの?

この記事にたどりついたみなさんは、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか?
中部国際空港から伊勢神宮(三重県)方面は意外と距離があって交通手段の選び方が難しいですよね。

この記事では47都道府県を旅行した私が、実際に乗船した経験を踏まえて、津エアポートラインの概要や乗船レビュー、中部国際空港から伊勢神宮への行き方の比較等をご紹介します。

この記事を読めば津エアポートラインで伊勢神宮へ向かう方法が具体的にイメージできるようになります!

【結論】津エアポートラインは、中部国際空港セントレアから伊勢神宮間の最速ルートの一つで利用価値あり!

忍者高速船、津エアポートライン
忍者高速船こと津エアポートライン

中部国際空港セントレアから伊勢神宮に向かう場合、名鉄と近鉄特急を乗り継いでいくのが一般的です。
このルートを利用した場合、運賃は4,510円、所要時間は約2時間です。
(特急列車を使用した場合)

一方で中部国際空港から伊勢神宮(伊勢市駅)まで津エアポートラインを利用して移動した場合、運賃は3,970円、所要時間は約2時間です。

移動時間はほぼ同じで、鉄道利用より少しだけ安く移動することができるんです!

津エアポートラインは鉄道に比べて本数が少ないことと、乗り換えが多いことが少しデメリットですが、伊勢神宮へ向かう場合「船⇒バス⇒鉄道」と乗り継いでいくので、色々な乗り物を楽しむことができ、乗り物好きには特におすすめなルートです。

津なぎさまち港から伊勢神宮への直通バスはなくなっているので注意!

「中部国際空港から伊勢神宮」等で検索すると、津なぎさまち港から伊勢神宮への直通バスを紹介するサイトが多くでてきます。
しかし伊勢神宮直通バスは2023年9月をもって運行休止となっています。

2024年5月現在、津エアポートラインを使って公共交通機関で伊勢神宮へ向かう場合、バスで津駅へ向かい、そこから鉄道への乗り換えが必須となっています。

津エアポートラインとは?中部国際空港と津なぎさまち港を45分で結ぶ高速船

カトレア号の画像

津エアポートラインは愛知県の中部国際空港から三重県津市の津なぎさまち港をおよそ45分で結ぶ高速船です。フェリーではないため自動車は乗せることができず、旅客輸送のみを行っています。

中部国際空港から伊勢神宮などがある三重県へ陸路で向かう場合、必ず名古屋を経由することになります。距離的には遠回りです。津エアポートラインは中部国際空港と三重県の間に横たわる伊勢湾を突っ切ることで、両地点間の最短ルートを形成しています。

津エアポートラインは中部国際空港開港の翌年2006年から運航しており、18年の歴史があります。
船舶はどちらも2004年に建造された「フェニックス」と「カトレア」が運航開始から使用されています。

運航ダイヤ

2024年5月時点の運航ダイヤは下記の通りです。
早朝から深夜まで、平日は往復9便、休日は11便が運航されています。
※印の便は津駅から、または津駅へのバスと接続のある便です。

津なぎさまち発中部国際空港発備考
6:007:00
8:0010:00
10:0011:00金土日祝のみ運航
11:0012:00
12:0013:00
13:0014:00月火水木のみ運航
14:0015:00
16:0017:00
17:0018:00金土日祝のみ運航
18:0019:00
19:0020:00金土日祝のみ運航
20:0022:00

ダイヤ変更や臨時便運航の可能性がありますので、最新の運航ダイヤはこちらからご確認ください。

運賃・割引情報

津エアポートラインの片道運賃と代表的な割引運賃は下記の通りです。
割引運賃の設定は少なく、多くの方には片道運賃が最安となります。

片道運賃学割(中学生以上)津市民割
大人(中学生以上)2,980円2,390円2,880円
小人1,490円1,440円
津エアポートライン運賃

往復割引の設定もありませんが、津なぎさまち発のみ「日帰り往復ペア割引切符」の設定があります。
詳しくはこちらをご覧ください。

予約方法

チケットは当日に窓口でも買うことができますが、事前に予定が決まっている場合は予約しておくと安心です。下記の方法で予約ができます。

WEB予約(予約サイトへリンク)

・電話予約(電話番号:059-213-4111、受付時間9:00~18:00)

・FAX予約(送信先:059-246-5558)

公式サイト以外にもじゃらんからも予約が可能です。(ポイント貯まる!)

伊勢神宮までの他ルートとの料金、所要時間の比較

伊勢神宮のある三重県には空港がなく、最寄りの空港は中部国際空港です。
中部国際空港から伊勢神宮まで、津エアポートラインと他の交通手段を使用した場合の運賃と所要時間を比較してみました。

大人1名、土曜日の午前10時に中部国際空港を出発し、伊勢市駅(外宮最寄り)を目指す条件での比較です。

津エアポートライン+バス+近鉄 

中部国際空港 10:00発 – 伊勢市 12:03着
所要時間:2時間3分
運賃:3,970円

運賃
津エアポートライン2,980円
津なぎさまち~津駅(バス)230円
津~伊勢市(近鉄)※急行利用760円
合計3,970円

今回ご紹介しているルートです。乗り換えが2回ありますが、距離が短いため最速ルートとなっています。

津駅からJRの快速みえを利用する場合、運賃はプラス10円で3,980円
近鉄特急を利用する場合、運賃はプラス520円で4,490円となります。

名鉄+近鉄 

特急利用の場合 

中部国際空港 10:07 – 伊勢市 12:10
所要時間:2時間3分
運賃:4,510円

普通列車利用の場合 

中部国際空港 10:22 – 伊勢市 13:03
所要時間:2時間41分
運賃:2,720円

乗車券特別車料金合計
中部国際空港〜名鉄名古屋(名鉄)980円450円1,430円
近鉄名古屋〜伊勢市1,740円1,340円3,080円
合計2,720円1,790円4,510円

中部国際空港から伊勢を目指す場合に最も一般的なルートです。
特急を使うか使わないかで運賃や所要時間が大きく変わってきます。
名鉄区間で座席指定車両(ミュースカイ)を利用しない場合、運賃は4,060円です。

名鉄+JR(快速みえ)

中部国際空港 10:47 – 伊勢市 13:07
所要時間:2時間20分
運賃:3,020円

運賃
中部国際空港〜名鉄名古屋(名鉄)980円
JR名古屋〜伊勢市(快速みえ)2,040円
合計3,020円

名古屋から伊勢まではJRを使っていく手段もあります。
JR線なので青春18きっぷでの利用も可能です。(ただし18きっぷ利用の場合は伊勢鉄道区間分で520円追加の支払いが必要です。)

車で行く場合

所要時間:約2時間
高速料金:3,570円(+レンタカー代+ガソリン代)

レンタカー等の車で行く場合、渋滞がなければ2時間ほどで伊勢神宮まで到着できます。
高速料金の他にレンタカー代、ガソリン代がかかります。

実際に中部国際空港から津エアポートライン乗ってみた

ここから実際に津エアポートラインに乗ってみた際の様子をご紹介します。

国内線到着口から高速船乗り場までのルート

国内線の到着口を出てすぐに案内看板があるので「高速船」の案内表示に従って右側に進みます。

到着出口出てすぐの案内看板

50メートルほど進むと2つ目の案内看板があります。
ここで左側に進みます。

2つ目の案内看板

しばらく直進します。

3つ目の案内看板

まだ直進です。

アクセスプラザへの動く歩道

しばらく歩くと名鉄の中部国際空港駅が見えてくるので、改札を左に見ながらさらに直進します。

左側に中部国際空港駅をみる

高速船の案内に従って進みます。

アクセスプラザ内

駅がある建物を抜けると長い渡り廊下があるのでここも直進です。

高速船への渡り廊下に出たところ

ずんずん進みます。

渡り廊下の途中

廊下の突き当りに下に降りる階段とエレベーターがあるのでどちらかを使って降ります。

下に降りる階段とエレベーター

下に降りると「高速船のりば」のサインがあるので右側に進みます。

高速船のりばのサイン

高速船のりばの看板から100mほど進むとのりばに到着です。

高速船のりばに到着

乗り場の様子

席数は多くないですが、乗り場の中は待合室になっています。

乗り場の中の様子

きっぷ売り場があります。
予約済みの方は発券手続き、当日購入どちらもこちらのきっぷ売り場で行います。

高速船きっぷ売り場

乗船~船内の様子

出航時間の10分ほど前になると乗船が始まります。

乗船券の画像

桟橋から乗り込みます。

桟橋に停泊中のカトレア号
桟橋から見るカトレア号
乗り込む際の様子

乗船してすぐに客船チックなカウンターがあります。

船内のカウンター

座席は2-3-3-2の10列横並びです。
船はおよそ100名ほど乗れるそうで、この日の搭乗率は2〜3割ほどに見えました。

座席の画像

2階は特別室になってるようでしたが、通常時は一般販売していないようでした。

特別室への立ち入りを禁止する看板

写真を撮るのを忘れてしましましたが、船内はトイレや飲み物の自動販売機の設置もありました。

津エアポートラインに乗ってみて感じたこと

船の中でもスマホの電波はだいたい通じる

船は海の上をゆくため電波が入らなくなることが多いですが、津エアポートラインでは最も岸から離れている出航から20分~30分の間以外は基本的にスマホの電波は通じていました。

ただ、電波はそんなに強くないようでしたのでWEBページの閲覧は問題ありませんが、動画再生等になると少し厳しいかもしれません。

酔いやすい人は酔い止めは飲んでおいた方が無難

船なのでやはり多少の揺れはあります。
私の乗った日は晴天で波も穏やかな日でしたが、それでもスマホを見たりしていると若干の酔いをかんじました。

乗船後の移動に支障をきたさないためにも、酔いやすい方は念のため酔い止めを飲んでおくとよいでしょう。

津なぎさまち港の様子

45分間船に揺られて津なぎさまち港に到着です。

津なぎさまち港に到着時の画像

降りて桟橋を振り返るとこんなかんじです。

到着後桟橋を振り返って撮影した写真

津なぎさまち港の待合質の中はこんなかんじ。
木を使った内装は共通していますが、中部国際空港の待合室よりは広々としています。

津なぎさまち港の待合室はセントレアより広い

大きめの顔ハメパネルがありました。
左のキャラクターはなんだ?

津エアポートラインの顔ハメパネル

津駅まではバスで

伊勢神宮等へ向かう際は津駅まで行く必要があります。
船から降りてすぐバス乗り場への案内サインがありました。

津なぎさまち港、バス乗り場への案内サイン

案内に従って通路を進んでいくと、、、

バス乗り場までの通路

バスが見えてきます。

バス乗り場で停車中のバス

三重県内を運航する三重交通バスが待っていてくれます。

三重交通バスの全景

三重交通バスは交通系ICカードが利用可能

三重交通バスはSuicaをはじめとした交通系ICカードを利用することができます。
現金いらずでありがたいです。

三重交通バスは交通系ICカードが利用可能です。

津駅に到着

津駅までは15分前後で到着します。
津なぎさまちから津駅までの運賃は「230円」です。

津駅での三重交通バス

津駅からは電車に乗って伊勢神宮へ向かいます。

日本一短い駅名、津駅の駅名看板

まとめ

津エアポートラインの概要や乗船した際の様子についてご紹介しました。
津エアポートラインを使うと、特急利用より少し安く、同じくらいの所要時間で伊勢神宮まで向かうことができます。

船⇒バス⇒鉄道と乗り換えが多いですが、その分色々な交通手段を楽しめるので乗り物好きの方にもおすすめです。

中部国際空港セントレアから伊勢神宮へ向かう際は、ぜひ津エアポートラインも選択肢に加えてみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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