【伊勢湾フェリー利用】豊橋鳥羽割引きっぷを使って鳥羽から豊橋間を移動してみた

伊勢湾フェリーは60周年! 乗り物関連

・豊橋鳥羽割引きっぷってどんなきっぷ?
・実際に豊橋鳥羽きっぷを使用してみたらどんなかんじ?
・伊勢湾フェリーって実際に乗ってみるとどう?

・鳥羽から豊橋への効率的な移動手段は?

この記事にたどり着いたみなさんは上記のような疑問をお持ちではないでしょうか?
フェリーを使うルートって一般的な選択肢に入ってこないことが多いのか、あまりたくさん情報がないですよね。

この記事では47都道府県を旅行した私が、豊橋鳥羽割引きっぷの概要ときっぷを利用して実際に鳥羽から豊橋まで移動した様子をご紹介します。

この記事を読めば、鳥羽から豊橋まで伊勢湾フェリーを使って移動する様子が具体的にイメージできるようになるでしょう。

豊橋鳥羽割引きっぷとは?

三重県鳥羽市と愛知県豊橋市は直線距離ではあまり離れていませんが、地上交通のみを使って移動した場合伊勢湾をぐるっと回りこんでいく必要があります。

地図を見ていただくと、豊橋の付近からは半島が伸びており(渥美半島)、鳥羽から海上を渡り半島を通り抜けていくことで距離がだいぶ短くなることがお分かりいただけるかと思います。

豊橋鳥羽割引きっぷは短絡ルートを船とバス、鉄道を組み合わせて、公共交通機関のみでお得に移動できる割引きっぷです。

伊勢湾フェリーをはじめ、複数の交通手段を乗り継いで行くため乗り物好きにおすすめ

豊橋鳥羽割引きっぷを利用する際は、鳥羽からの場合「船⇒バス⇒鉄道」と乗り継いでいくこととなります。
乗り換えは多いですが、その分ゆっくりと色々な乗り物を楽しむことができます。

乗り物好きの方には特におすすめのルートと言えるでしょう。

豊橋鳥羽割引きっぷの運賃、運行ダイヤ、ルール等

・運賃 大人(中学生以上):2,900円
    小人(小学生以下):1,450円
    ※有効期間は出発日を含め2日間

・発売場所 豊橋鉄道 渥美線 新豊橋駅 
      豊橋駅バスセンター
      伊勢湾フェリー鳥羽のりば

・運航ダイヤ こちらをご確認ください。

鳥羽から豊橋へ移動する場合 他ルートとの運賃、所要時間の比較

鳥羽から豊橋を移動する場合について、豊橋鳥羽割引きっぷを利用する場合と一般的な鉄道移動のルート(近鉄特急+名鉄)とで比較してみました。
日曜日の15時頃に鳥羽を出発する条件での比較です。(2024年6月現在)

豊橋鳥羽割引きっぷ利用の場合
鳥羽港 15:20発 – 新豊橋駅 18:22着
所要時間 3時間2分
運賃(大人1名) 2,900円

近鉄特急+名鉄利用の場合
鳥羽駅 15:03発 – 豊橋駅 17:37着
所要時間 2時間34分(-28分)
運賃(大人1名) 4,680円+1,780円

上記の通り、所要時間は近鉄+名鉄ルートの方が短いものの、運賃は豊橋鳥羽割引きっぷ利用の場合が大幅に安いという結果になりました。
人数が増えるほど運賃の差は拡大しますので、運賃重視で考える場合豊橋鳥羽割引きっぷは十分に利用価値がありそうです。

東京から鳥羽への移動手段としても使える?

東京駅まで行く場合についても、同じく日曜日の15時頃に鳥羽駅を出発する条件で比較してみました。

豊橋鳥羽割引きっぷ利用し、豊橋から新幹線で東京に向かう場合
鳥羽港 15:20発 – 新豊橋駅 18:22着
豊橋駅 18:51発 – 東京駅 20:12着
所要時間 4時間48分
運賃(大人1名) 11,470円

近鉄特急を利用し、名古屋から新幹線で東京に向かう場合
鳥羽駅 15:03発 – 近鉄名古屋駅 16:38着
名古屋駅 16:57発 – 東京駅 18:33着
所要時間 3時間30分(-1時間18分)
運賃(大人1名) 13,970円+2,500円

運賃はやはり豊橋経由が安いものの、所要時間では名古屋経由が1時間以上早いという結果になりました。
運賃重視では豊橋経由に分があるものの、所要時間差を考えると一般的には豊橋経由はやや使いづらいかもしれません。

乗ってみたレビュー 鳥羽から豊橋へ

ここから豊橋鳥羽割引きっぷを使って鳥羽-豊橋間を実際に移動した様子をご紹介します。

鳥羽港フェリー乗り場〜乗船

鳥羽港の伊勢湾フェリー乗り場は鳥羽水族館の隣にあります。
鳥羽水族館を観光したあとにすぐにフェリー乗り場に向かうことができます。

徒歩乗船であればギリギリでも乗せてくれる可能性はありますが、余裕をもって出航の20分前までにきっぷの購入を済ませておきたいところです。

伊勢湾フェリーの乗船券うりばではクレジットカード他、各種キャッシュレス決済の利用が可能でした。

きっぷ売り場とお土産売り場
きっぷ売り場とお土産売り場 伊勢や鳥羽のお土産はだいたいここでそろう
鳥羽港フェリー乗り場の食堂のメニュー
食堂は17時まで営業、空いてそうだったのでけっこう穴場かもしれないです。
待合用の椅子
徒歩乗船用の待合も充実

10分ほど前になるとアナウンスがかかり、乗船が始まります。
ブリッジを渡って乗船です。

乗船口の様子
伊勢湾フェリーは60周年
伊勢湾フェリーは2024年で60周年。歴史があります。
乗船までのみちのり
乗船用のブリッジ
ミキモト真珠島が見えます
停泊中の船からはミキモト真珠島が見えました。

船内

船内にはお土産や軽食を購入できるカウンターがあります。
座席も椅子席、ボックス席、ごろ寝席とありその時の気分に合わせて選ぶことができるでしょう。
また追加料金を払って利用できる特別席もあります。

船内のカウンター
軽食やお土産が購入できるカウンター
イス席
イス席の数は充実しています。
ボックス席
テーブルのついたボックス席もあります。
カーペット席もあるのでごろ寝も可能
カーペット貼りのごろ寝席
屋外のベンチ席
屋外にベンチ席もありました。最繁忙期は座る方もいるでしょうか。

屋上のデッキに出ることもできます。

デッキ

別料金を払う特別室は大人400円、小人200円で利用可能です。
船内の自動券売機で券が購入できます。

特別室専用の屋外デッキもあるようです。

特別室専用の屋外デッキ

船内には自動販売機の設置もあります。
地上で買うよりは20~30円くらい高そうです。

船内の自動販売機

乗船中の景色

鳥羽港から到着港の伊良湖港まではおよそ1時間の船旅です。
鳥羽の周りを取り囲む島々の間を縫って進んでいきます。

いつかこのあたりの島も観光してみたいです。

船上からの鳥羽の景色
船上から鳥羽を振り返る
答志島
左舷に答志島を臨む
反航する伊勢湾フェリー
反航する伊勢湾フェリーとすれ違う
神島
右舷に神島を臨む

伊良湖港(道の駅伊良湖クリスタルポルト)

特に揺れることもなく伊良湖港に到着しました。
伊良湖港のフェリー乗り場は道の駅にもなっています。

船から道の駅伊良湖クリスタルポルトを臨む

下船時は徒歩乗船の場合も車両甲板から降ります。

車両甲板の様子
車両甲板から降りる
伊勢湾フェリーを振り返る

道の駅伊良湖クリスタルポルトの館内

道の駅の館内は充実したお土産売り場となっています。
豊橋方面のバスまでの乗り継ぎ時間もばっちり暇つぶしできます。

お土産売り場#1
お土産売り場#2

到着時は営業終了していましたが食堂もあります。

伊良湖港の食堂
伊良湖港の乗船券売り場

豊鉄バス(伊良湖岬~三河田原駅)

バスは道の駅前のバス停からすぐに乗る事ができます。
鉄道へ乗り換える三河田原駅までの所要時間は50分ほどです。

バスは畑の中を進んでいきます。
渥美半島はメロンやキャベツは有名らしく、大きな農業用ハウスが目につきました。
またトウモロコシなんかも植わっていました。

バス停
バスの行き先表示
車掌から見える農業用ハウス
おそらくメロン栽培用のハウス
生えかけのトウモロコシ
たぶんトウモロコシ畑

豊橋鉄道渥美線(三河田原~新豊橋)

ウトウトしているうちに三河田原駅に到着です。
道は特に混んでいませんでしたが、バスは数分遅れて到着しました。

バスの到着から電車の乗り継ぎ時間が短い場合がありますが、電車は15分ごとに走ってますので無理せず次の電車を利用するのも手です。

お手洗いに行きたかったため、私も電車を一本やり過ごしました。

三河田原駅改札
田原市はサーフィンタウン
田原市はサーフィンタウン。伊良湖岬周辺も含めて渥美半島もちゃんと観光してみたい。
三河田原駅のホーム
乗った車両は菖蒲編成。すれ違った車両も花の名前が着いているものが多かったです。
渥美線の社内
出発時点ではガラガラでした。
渥美線の車窓
電車に乗ってからも農地中心の景色が続きます。豊橋のかなり近くまでローカル線の雰囲気。

豊橋駅

35分ほどの乗車で新豊橋駅に到着しました。
JRと名鉄の豊橋駅には5~10分で乗り換えができます。

新豊橋駅に停車中の電車
新豊橋駅に停車中の菖蒲編成
新幹線豊橋駅の駅名版
豊橋駅からは新幹線で東京方面に帰りました。

まとめ

今回は豊橋鳥羽割引きっぷの概要と実際にきっぷを使って鳥羽から豊橋まで移動した様子をご紹介しました。

今回紹介したルートはほかのルートと比べて安さが魅力的です。
また「船⇒バス⇒鉄道」と乗り継いでいくことから乗り物好きの方には特におすすめです。

乗り換えが多いため少し手間はかかりますが、ゆったりと渥美半島を移動していくのも楽しい!

ぜひ伊勢志摩や鳥羽を観光する際のルートに組み入れてみてはいかがでしょうか?

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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